多発性硬化症(MS)の認知機能と認知リハビリとは?記憶・処理速度への研究と限界を正直に解説

· 神経難病情報
田中 光 作業療法士 Journey Rehab代表
田中 光(作業療法士)|株式会社Journey Rehab 代表
認定作業療法士/修士(作業療法学)
東京都立大学大学院 博士後期課程 在籍
初台リハビリテーション病院にて脳卒中リハに従事のち独立
多発性硬化症(MS)の認知機能と認知リハビリとは?記憶・処理速度への研究と限界を正直に解説

「約束を忘れることが増えました」「話についていくのに時間がかかるようになりました」「仕事で、以前は同時にこなせていたことができません」。多発性硬化症(MS)の方から、歩きにくさや疲れやすさとは別に、こうしたご相談をいただくことがあります。

結論から言うと、記憶に対するリハビリについては、44の試験・2,714名をまとめたコクラン・レビューがあり、「ご本人が感じる記憶のしづらさ」と「生活の質」については確実性の高い根拠が示されています。一方で、日常生活動作の指標では差が示されていません。この記事では、何が変わりうるのか、何は変わりにくいのかを分けて整理します。

SECTION 01
MSで起こりやすい認知の変化

多発性硬化症では、身体の症状だけでなく、考えたり覚えたりする働きにも変化が生じることがあります。研究でとくに扱われてきたのは、次のような領域です。

1. 情報を処理する速さ(話や作業のテンポについていく力)
2. 言葉で聞いたことの記憶(言語性記憶)
3. 見たものの記憶(視覚性記憶)
4. 一時的に情報を保持しながら操作する力(ワーキングメモリ)
5. 注意を向け、必要なところへ切り替える力

国際的には、こうした変化を短時間で確認するための評価の枠組み(BICAMS)が2012年に提案されており、情報処理速度と言語性・視覚性の記憶を組み合わせて確認する形が示されています6。日常の困りごとと検査の結果は必ずしも一致しないため、まずは何にどう困っているのかを言葉にすることが出発点になります。

記憶や段取りを補うためにノートやスマートフォンを活用する場面
認知の変化は、記憶だけでなく注意、情報処理、段取りなど複数の側面から確認します。
SECTION 02
記憶のリハビリについて分かっていること
コクラン・システマティックレビュー 2021年

MSの成人を対象に、記憶のリハビリを扱った44のランダム化比較試験・計2,714名をまとめた解析です。含まれた介入は、コンピュータを使った記憶の練習(16研究)、記憶を補う工夫を教える総合的なプログラム(7研究)、イメージを使って物語を覚える手法(3研究)などでした。

介入から1〜6か月後の時点では、ご本人が感じる記憶のしづらさが標準化平均差0.23(95%信頼区間0.11〜0.35、確実性は高い)、言語性記憶が0.25(0.11〜0.40)、生活の質が0.30(0.02〜0.58、確実性は高い)でした。

一方、同じ時点で視覚性記憶0.20(−0.11〜0.50)、ワーキングメモリ0.16(−0.09〜0.40)、日常生活動作0.06(−0.36〜0.24)は有意な差に届いていません。とくに日常生活動作については、確実性が「高い」と評価されたうえで差なしという結果です。6か月を超える時点では、多くの指標で差が小さくなっていました。1

Taylor LA ほか. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2021年

この解析でもうひとつ重要なのは、著者らが「方法論の質が低い試験ほど良い結果を示していた」と明記している点です1。つまり、報告されている効果の大きさは、実際よりやや大きめに見えている可能性があります。

記憶に限定せず、認知機能全体を扱った2014年のコクラン・レビュー(20研究・986名、平均年齢44.6歳、平均罹病期間14年)もあります。こちらでは、認知トレーニング単独で記憶の範囲(標準化平均差0.54、0.20〜0.88)とワーキングメモリ(0.33、0.09〜0.57)に差が示された一方、注意(0.06、−0.10〜0.23)と情報処理速度には差がありませんでした。認知トレーニングに代償手段の指導を組み合わせた群では、注意(0.15、0.01〜0.28)と即時の言語性記憶(0.31、0.08〜0.54)、遅延記憶(0.22、0.02〜0.42)に差が出ています。ただし著者らは、全体の確実性を「低い〜非常に低い」とし、気分や生活の質を良い方向に変えるという根拠はないと述べています2

コンピュータを使った練習に絞った2019年のメタアナリシス(20試験・982名)では、練習していない課題での認知機能の効果量がg=0.30(0.18〜0.43)でした。ただし著者らは、練習を続けなければ効果が薄れていくこと、疲労や生活面の指標については結論が出せなかったことを報告しています3

SECTION 03
運動と認知機能の関係

「身体を動かすことが頭の働きにもつながるのか」という問いについては、報告が割れています。

結果が分かれている領域

21研究をまとめた2023年のメタアナリシスでは、運動が認知機能に関わる結果が示されましたが、効果量は小さいものでした(d=0.20、95%信頼区間0.06〜0.34、I²=39.31%)。記憶に限ると0.17(0.02〜0.33)です4

一方、13研究をまとめた2021年の別の解析では、全体の認知機能について差は示されませんでした(g=0.04、−0.11〜0.18)。運動の種類、年齢、障害の程度、監督の有無といった条件のいずれも、結果を左右していません5

2025年のネットワークメタアナリシス(35試験・1,612名)では、複数の要素を組み合わせた運動(標準化平均差0.53、0.16〜0.89)や心身をつなぐ運動(0.44、0.14〜0.74)で差が報告されています7

Li G ほか(2023年)/Gharakhanlou R ほか(2021年)/Su X ほか(2025年)

同じテーマで、これだけ結論が分かれているという事実そのものが、現時点の到達点です。「運動をすれば頭の働きも変わる」と言い切れる段階ではありません。ただし運動には、歩行、バランス、疲労といった別の目的があります。その点については多発性硬化症の運動療法について解説した記事で扱っています。

作業療法士と一緒にカードやノートを使って生活の手順を整理する場面
困っている生活場面に合わせて、メモ、手がかり、手順の見える化などを組み合わせます。
SECTION 04
エビデンスの質と限界/まだ分かっていないこと
エビデンスの質と限界
・確実性が「高い」と評価された指標がある一方、言語性記憶や情報処理速度は「低い」と評価されています1
・確実性が下げられた主な理由は、記憶の検査に「単語リストを覚える課題」が使われており、生活の中での記憶を反映しにくい点にあります1
・方法論の質が低い試験ほど良い結果を示していたと、著者らが明記しています1
・介入を受けている本人に「どちらの群か」を伏せることが難しく、評価が偏るおそれが残ります1,2
・2014年のレビューでは、適切な無作為化が確認できたのは20研究中7研究にとどまっています2
・44研究のうち、介入が計画どおり行われたかを確認していたのは4研究だけでした1
・運動と認知機能については、差ありとする報告と差なしとする報告が併存しています4,5
まだ分かっていないこと
日常生活動作の指標では差が示されていません。検査上の数値の変化が、生活のしやすさにつながるかは確認されていません1
・6か月を超える時点では、多くの指標で差が小さくなっており、長期的にどうなるかは分かっていません1
・コンピュータを使った練習は、続けなければ効果が薄れていくと報告されています3
・最適な回数・頻度・1回の時間・続ける期間の基準はありません1,2
・病型(再発寛解型・進行型)や障害の程度による違いは十分に検証されていません2
・気分や不安を良い方向に変えるという根拠は示されていません2
・費用に見合うかどうかを検討した研究が不足していると指摘されています1

研究全体では一定の傾向がありますが、対象者や介入内容が研究ごとに異なるため、すべての方に同じ結果が当てはまるわけではありません。とくに「検査の点数が動くこと」と「生活が楽になること」は別の話として扱う必要があります。

SECTION 05
どんな方に向いていると考えられているか

研究に参加していた方の条件から考えると、次のような状況が想定されます。

1. MSの診断を受けている成人の方(研究の平均年齢は44.6歳、平均罹病期間14年)2
2. 覚えにくさや段取りのしづらさを、ご本人が自覚している方1
3. 再発期を脱し、状態が落ち着いている方
4. 仕事や家事など、具体的に困っている場面がはっきりしている方
5. 疲労の程度を確認しながら、無理のない時間で取り組める方

5番目に挙げた疲労は、MSでは切り離せない要素です。認知の練習も、疲れている状態では続きません。疲労との付き合い方は多発性硬化症の疲労とリハビリについて解説した記事で扱っていますので、あわせてご覧ください。

⚠ ただし、忘れてはいけない大切なこと
物忘れや段取りのしづらさの背景には、MSそのもの以外の要因が隠れていることがあります。強い疲労、睡眠の問題、気分の落ち込み、薬の影響などです。これらは対応の方向が変わりますので、まず主治医にご相談ください。

また、急に症状が変わった、以前できていたことが短期間でできなくなったという場合は、再発の可能性も含めて速やかに受診してください。この記事の内容は、状態が落ち着いている時期を前提にしています。
SECTION 06
回数・頻度・期間の目安

「これが最適」と言える量は決まっていません。ここでは研究で実際に用いられた内容を紹介します。ご自身に当てはめる際は、必ず主治医・リハビリ専門職とご相談ください。

研究で用いられた内容 A:認知トレーニング(2014年レビューの範囲)
量:平均17セッション、1回あたり約1時間
形式:83%がコンピュータを用いたもの、17%が紙と鉛筆による課題
結果の解釈:記憶の範囲とワーキングメモリに差がありましたが、注意と情報処理速度には差がなく、全体の確実性は低いと評価されています2
研究で用いられた内容 B:記憶を補う工夫を教えるプログラム
内容:メモ・カレンダー・携帯電話のリマインダーなど外的な手段と、イメージを使って覚える内的な工夫の両方
位置づけ:44研究のうち7研究が総合的なプログラム、1研究が携帯電話のリマインダーを扱っています
結果の解釈:1〜6か月後の時点で、ご本人が感じる記憶のしづらさと生活の質に差が示されています1
研究で用いられた内容 C:運動を組み合わせる場合
量の例:1回60分まで、週3回以上、8〜10週間(差ありとした解析での条件)4
種類:複数の要素を組み合わせた運動、心身をつなぐ運動などが上位に挙げられています7
結果の解釈:差なしとする解析も併存しており、認知機能を目的として運動の種類を選ぶ根拠は十分ではありません5
研究で用いられた内容 D:続け方
位置づけ:コンピュータを使った練習では、練習を続けなければ効果が薄れていくと報告されています3
結果の解釈:期間で区切るというより、生活の中に組み込める形へ落とし込むことが現実的な考え方になります
SECTION 07
生活の場面での考え方と、正直なまとめ

正直にお伝えすると、この領域でいちばん重い数字は「日常生活動作の指標では差が示されなかった」という結果です1。しかも、その確実性は「高い」と評価されています。課題の点数が動くことと、生活が楽になることは、同じではないということです。

一方で、ご本人が感じる記憶のしづらさと生活の質については、確実性の高い根拠で差が示されています1。この二つを合わせて読むと、「検査の点数を上げること」よりも「困っている場面そのものを整えること」に力点を置く、という方向が見えてきます。メモの置き場所を決める、確認する時間を決める、疲れる前に区切る。地味ですが、生活の中で機能するのはこうした形です。

なお、脳卒中後の記憶の変化についても考え方の共通する部分があります。関心のある方は脳卒中後の記憶障害とリハビリについて解説した記事もご覧ください。病気は異なりますが、生活の中で工夫を組み立てるという枠組みは共通しています。

🏥 当施設でのリアルな経験
当施設では、MSに限った経験を一般化できる形で集計していないため、ここでは神経疾患の訪問支援で共通して大切にしている実務をお伝えします。認知の困りごとは、検査の点数だけでは分からず、「予定を忘れる」「複数の用事が重なると止まる」「疲れた時間帯にミスが増える」といった生活場面を具体的に確認することが出発点になります。

メモやスマートフォンを勧めるだけでは定着しないこともあります。置き場所と確認する時間を決める、手順を減らす、疲れる前に区切るなど、ご本人が実際に続けられる形へ一緒に調整します。急な変化や、疲労・睡眠・気分・薬の影響が疑われるときは、認知訓練だけで解決しようとせず、主治医への相談を優先します。
この記事のまとめ
1. 44試験2,714名のコクラン・レビューでは、ご本人が感じる記憶のしづらさ(0.23)と生活の質(0.30)に確実性の高い根拠で差が示されています1
2. 一方、日常生活動作の指標では差が示されておらず、この結果の確実性も「高い」と評価されています1
3. 6か月を超える時点では多くの指標で差が小さくなり、長期の見通しは分かっていません1
4. コンピュータを使った練習は、続けなければ効果が薄れていくと報告されています3
5. 運動と認知機能については、差ありとする報告と差なしとする報告が併存しています4,5
6. 物忘れの背景に疲労・睡眠・気分・薬の影響がある場合は対応が変わります。まず主治医にご相談ください
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の医療行為・診断・治療を推奨するものではありません。実施の可否や内容については、必ず担当の医師・リハビリテーション専門職にご相談ください。掲載している研究データは執筆時点のものであり、今後の研究によって解釈が変わる可能性があります。
Journey Rehabの訪問自費リハビリについて知りたい方へ
生活の中で困っている場面について、状態を一緒に確認しながら進め方を考えます。
田中 光 作業療法士 Journey Rehab代表
執筆者:株式会社Journey Rehab 代表取締役|田中 光
保有資格
修士(作業療法学)
作業療法士(国家資格)/認定作業療法士:登録番号2836(日本作業療法士協会)
東京都立大学大学院 人間健康科学研究科 作業療法学域 博士後期課程 在籍
経歴
・2016年:初台リハビリテーション病院に入職。脳卒中後遺症の回復期リハに従事
・2021年:大手自費リハビリ会社に転職後、2024年にフリーランスとして独立
・2025年:株式会社Journey Rehab設立。千葉県/東京都23区を中心に訪問型の自費リハビリを提供中
研究活動
・第57回日本作業療法学会(2023)ポスター発表
・第34回日本保健科学学会(2024)ポスター発表
論文執筆
・田中 光, 石橋 裕, 佐々木 智也, 坂本 泰平. (2025). 本邦における介護予防・日常生活支援総合事業におけるスコーピングレビュー. 日本老年療法学会誌, 4(1). 日本老年療法学会.
FAQ
よくある質問
Q. MSでは、必ず物忘れが出るのですか?
A. 全員に起こるわけではありません。研究では情報処理速度や記憶が扱われることが多いのですが、その現れ方は方によって異なります6。気になる変化がある場合は、まず主治医にご相談ください。
Q. 記憶のリハビリで、生活が楽になりますか?
A. ここは正直にお伝えする必要があります。44試験の解析では、日常生活動作の指標に差は示されていません(0.06、−0.36〜0.24)1。一方で、ご本人が感じる記憶のしづらさと生活の質には差がありました。困っている場面を具体的に挙げて、そこから組み立てる進め方が現実的です。
Q. 脳トレのアプリでもよいですか?
A. コンピュータを使った練習を扱った20試験の解析では、練習していない課題での効果量がg=0.30と報告されています。ただし練習を続けなければ効果が薄れていくこと、疲労や生活面の指標については結論が出せなかったことも同時に示されています3。市販のアプリが同じ内容とは限らない点にもご注意ください。
Q. 運動をすれば、頭の働きも変わりますか?
A. 報告が分かれています。21研究の解析では小さいながら差が示され4、13研究の解析では差が示されていません5。認知機能だけを目的に運動を選ぶ根拠は、現時点では十分ではありません。
Q. どのくらい続ければよいですか?
A. 決まった基準はありません。2014年のレビューに含まれた研究では平均17セッション(1回約1時間)でした2。ただし6か月を超える時点では多くの指標で差が小さくなっており、長期の見通しは分かっていません1
Q. 疲れているときに練習しても大丈夫ですか?
A. MSでは疲労が大きな要素になります。認知機能の練習が疲労に与える影響については、結論が出せなかったと報告されています3。無理のない時間で区切ることが基本です。取り組む時間帯や量は、担当の専門職とご相談ください。
Q. 気分の落ち込みにも役立ちますか?
A. 2014年のコクラン・レビューでは、気分や不安について差を示す根拠はないと述べられています2。気分の落ち込みが続く場合は、別の対応が必要です。主治医にご相談ください。
Q. 急に物忘れがひどくなりました。どうすればよいですか?
A. 短期間での変化は、再発や別の要因の可能性があります。この記事の内容は状態が落ち着いている時期を前提にしていますので、速やかに主治医を受診してください。
運営主体・利益相反について
本記事は、自費リハビリサービスを運営する株式会社Journey Rehabが作成しています。記事内には当社サービスの案内を含みますが、文献の選定と研究結果の記載では利益だけを強調せず、統計的に差が示されなかった結果、研究の限界、安全上の注意も併記しています。外部医師による監修記事ではありません。最終更新:2026年8月2日。
REFERENCES
参考文献
1. Taylor LA, Mhizha-Murira JR, Smith L, Potter KJ, Wong D, Evangelou N, Lincoln NB, das Nair R. Memory rehabilitation for people with multiple sclerosis. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2021;10(10):CD008754. PMID: 34661282.

2. Rosti-Otajärvi EM, Hämäläinen PI. Neuropsychological rehabilitation for multiple sclerosis. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2014;2014(2):CD009131. PMID: 24515630.

3. Lampit A, Heine J, Finke C, Barnett MH, Valenzuela M, Wolf A. Computerized Cognitive Training in Multiple Sclerosis: A Systematic Review and Meta-analysis. Neurorehabilitation and Neural Repair. 2019;33(9):695-706. PMID: 31328637.

4. Li G, You Q, Hou X, Zhang S, Du L, Lv Y, Yu L. The effect of exercise on cognitive function in people with multiple sclerosis: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Journal of Neurology. 2023;270(6):2908-2923. PMID: 36864256.

5. Gharakhanlou R, Wesselmann L, Rademacher A, Lampit A, Negaresh R, Kaviani M. Exercise training and cognitive performance in persons with multiple sclerosis: A systematic review and multilevel meta-analysis of clinical trials. Multiple Sclerosis. 2021;27(13):1977-1993. PMID: 32390502.

6. Langdon DW, Amato MP, Boringa J, Brochet B, Foley F, Fredrikson S. Recommendations for a Brief International Cognitive Assessment for Multiple Sclerosis (BICAMS). Multiple Sclerosis. 2012;18(6):891-8. PMID: 22190573.

7. Su X, Zheng Z, Yu F, Liu C, Wang S, Zhu F. The impact of different exercise types on cognitive function in patients with multiple sclerosis: a systematic review and network meta-analysis. Journal of Neurology. 2025;272(11):709. PMID: 41110004.