手根管症候群の手術以外の選択肢とは?装具・運動の研究と限界を正直に解説

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田中 光 作業療法士 Journey Rehab代表
田中 光(作業療法士)|株式会社Journey Rehab 代表
認定作業療法士/修士(作業療法学)
東京都立大学大学院 博士後期課程 在籍
初台リハビリテーション病院にて脳卒中リハに従事のち独立
手根管症候群の手術以外の選択肢とは?装具・運動の研究と限界を正直に解説

「夜中に手がしびれて目が覚める」「親指の付け根の力が入りにくくなり、ペットボトルの蓋が開けにくい」。手根管症候群と診断された方から、こうしたお話をよくうかがいます。そして多くの方が悩まれるのが、「手術を受けるべきか、それとも手術以外の方法で様子をみるべきか」という点です。

結論から正直にお伝えします。2024年のコクランのレビューは、手術と手術以外の方法を比べた14件の試験・1,231名を検討したうえで、「現時点では、手根管症候群に対する手術の有用性ははっきりしていない」と結論づけています1。手術のほうが「よくなった」と答える方の割合は高い一方で、症状の重さや手の使いやすさの点数の差は臨床的に意味のある大きさには届いていないと評価されました1

この記事では、装具(スプリント)や運動といった手術以外の選択肢について、研究で分かっていることと、まだ分かっていないことを整理します。なお、手術を受けるかどうかの判断そのものは主治医とご相談いただく内容であり、この記事はその材料をお伝えするものです。

SECTION 01
手根管症候群とは何が起きているのか

手首の手のひら側には、骨と靭帯に囲まれた「手根管」というトンネルがあります。この中を、指を曲げる腱と一緒に「正中神経」が通っています。何らかの理由でトンネルの中の圧が高まると、この神経の働きが妨げられます。これが手根管症候群です。

1. しびれが出る場所には特徴がある
親指・人差し指・中指と、薬指の親指側にしびれが出やすいのが典型的です。小指にははっきりしたしびれが出にくい、という点が一つの手がかりになります。
2. 夜間や明け方に強くなりやすい
寝ている間に手首が曲がった姿勢になり、トンネルの中の圧が上がることが関係すると考えられています。「手を振ると楽になる」という訴えもよく聞かれます。
3. 進むと親指の付け根の筋肉がやせる
親指の付け根のふくらみ(母指球)がやせて平らになり、つまむ力が落ちます。この段階になると、手術を含めた検討が必要になることがあります。必ず整形外科で確認してください。
4. 似た症状を出す別の原因もある
首の神経の問題、糖尿病にともなう末梢神経の障害、脳卒中による感覚の変化なども、手のしびれの原因になります。しびれの原因の見分け方については、脳卒中後の手のしびれについて解説した記事や、糖尿病性末梢神経障害について解説した記事もあわせてご覧ください。診断は医療機関で行われるものです。
手根管症候群のある成人に対して専門職が手関節装具の適合を確認する様子
手首を中間位に保つ装具の適合を確認する例。装具の使用は医療者の評価に基づきます。
SECTION 02
手術と手術以外を比べた研究
コクランレビュー 2024年
14件のランダム化比較試験・1,231名(1,293手)を集めたレビューです。参加者の84%が女性、平均年齢は32〜53歳、症状が続いていた期間は31週〜3.5年でした。

【手術 対 装具(3か月より後の時点)】
「よくなった」と答えた人の割合:リスク比 2.10(95%信頼区間 1.04〜4.24)、3件・210名、確実性は中程度
症状の重さ(BCTQ、1〜5点):手術が0.26点良い(95%信頼区間 0.52点良い〜0.01点悪い)、確実性は中程度。レビューは「臨床的に意味のある差には届いていない」と評価
手の使いやすさ(BCTQ、1〜5点):手術が0.36点良い(0.62〜0.09点良い)、確実性は中程度。同じく「臨床的には小さい」と評価
生活の質(EQ-5D):0.04点(0.00〜0.08)、確実性は低い
再度の手術の必要性:リスク比 0.03(0.00〜0.21)、確実性は中程度
有害な出来事:手術群61%(60/98)、装具群41%(46/112)、リスク比 2.11(0.37〜12.12)、確実性は非常に低い

【手術 対 ステロイド注射】
「よくなった」割合:リスク比 1.23(0.73〜2.06)、確実性は非常に低い
手の使いやすさ:標準化平均差 -0.12(-0.80〜0.56)、確実性は中程度。大きな違いはないと考えられます
痛み(0〜100):手術が6点良い(1.55〜10.45点良い)、確実性は中程度。ただし「臨床的には小さい」と評価1
Lusa V ら, Cochrane Database of Systematic Reviews(コクラン・データベース・オブ・システマティック・レビューズ), 2024

このレビューの著者らは、判断の仕方についても踏み込んで述べています。症状が重く、はっきりとした変化を早く望み、装具などを続けることが難しい方は手術という選択肢がある。一方で、症状が我慢できる範囲の方は、まず手術以外の方法から始め、必要になった時点で手術を検討するという進め方もある、という趣旨です1

ここで重要な注意点があります。含まれた大きな2件の試験では、手術以外の方法に割り付けられた方の最大40%が、長期の評価時点までに手術を受けていました1。つまり「手術以外を選んだ人がずっと手術を受けずに済んだ」という意味ではありません。

SECTION 03
装具(スプリント)についての研究

手術以外の方法の中で、最も広く用いられているのが手首を中間位に保つ装具です。とくに夜間の装着がよく行われます。

コクランレビュー 2003年
ステロイド注射を除く手術以外の方法を集めたレビューです。21件のランダム化比較試験・884名が対象でした。

夜間の装具(4週間後):症状の指標で加重平均差 -1.07(95%信頼区間 -1.29〜-0.85)、手の使いやすさで -0.55(-0.82〜-0.28)。ただし1件の試験のみに基づく限られた根拠です
超音波:2週間では差がはっきりせず、7週間後に -0.99(-1.77〜-0.21)、6か月後に -1.86(-2.67〜-1.05)
ヨガ(8週間、装具との比較):痛みで -1.40(-2.73〜-0.07)。限られた根拠
ビタミンB6:全体の症状に対してはっきりした差はみられませんでした
神経の滑走運動、磁気療法、カイロプラクティック、利尿薬などは、目立った差が示されていません

著者らは、含まれた21件のうち10件がバイアスのリスクが高いと判定し、また「介入から3か月以降の症状を主要な結果として測った研究は3件のみ」と述べています2
O'Connor D ら, Cochrane Database of Systematic Reviews(コクラン・データベース・オブ・システマティック・レビューズ), 2003

このレビューは2003年のもので、内容としては古いものです。ただし、装具に関する比較的まとまった検討は現在も限られており、2024年のコクランのレビューでも装具は手術との比較対象として扱われています1。「装具は短い期間であれば症状の指標が動く可能性があるが、長く続けたときにどうなるかははっきりしていない」というのが、現在の正直な整理です1,2

SECTION 04
運動(腱・神経の滑走運動)についての研究

手根管症候群に対しては、腱と神経がトンネルの中で滑らかに動くことを促す「滑走運動」がよく紹介されます。ただし、この方法についての研究結果は、期待されるほど明確ではありません。

ランダム化比較試験 2023年
神経伝導検査で軽度と確認された手根管症候群の方を対象に、装具のみ装具+滑走運動を比べた試験です。80名が割り付けられ、78名(男性13名・女性67名)が終了しました。平均年齢は約49.5歳でした。

運動の内容は、各姿勢を5秒保持して10回ずつ、1日3回・6週間。両群とも夜間と反復動作時に中間位の装具を装着しました。

結果は、2群の間に意味のある差はみられませんでした。両群とも握力や症状の指標が動きましたが、滑走運動を加えた分の上乗せは確認できませんでした。装具のみの群でも、2週間の時点で症状の指標が動いています。

運動の実施率は85%、脱落は2名でした。著者ら自身が「追跡期間が短いことが本研究の限界」と述べており、より多い人数と長い追跡が必要としています3
Abdolrazaghi HA ら, Hand (New York, N.Y.)(ハンド), 2023

2003年のコクランのレビューでも、神経の滑走運動については目立った差が示されていませんでした2。「やってはいけない」という意味ではありませんが、滑走運動だけを行えば装具が要らなくなる、という根拠は現時点でありません

SECTION 05
エビデンスの質と限界
⚠ 数字を読むときに知っておいていただきたいこと
1. 2024年のコクランのレビューでは、すべての結果についてバイアスのリスクが高いと判定されました。主な理由は、受けた治療が本人に分かってしまう点です1

2. 手術と「何もしない」「見せかけの手術」を比べた研究は存在しません。つまり、手術そのものの効き目を厳密に確かめた研究はまだありません1

3. 手術以外に割り付けられた方の最大40%が、長期の評価時点までに手術を受けていました1

4. 症状の重さの差(0.26点)は、レビュー自身が「臨床的に意味のある差には届いていない」と評価した大きさです1

5. 装具の根拠となった2003年のレビューの数字は、1件の試験に基づく限られたものです2

6. 同じレビューで、21件中10件がバイアスのリスクが高いと判定され、3か月以降の症状を主要な結果として測った研究は3件のみでした2

7. 滑走運動の試験は、追跡が6週間と短く、著者ら自身が限界として挙げています3

8. 仕事への復帰については、コクランのレビューに含まれた研究がデータを報告していません1

とくに2番目は見落とされやすい点です。「手術と装具では手術のほうが良い結果だった」という比較はあっても、「手術をすればこれだけよくなる」という絶対的な数字が確かめられているわけではありません1

SECTION 06
まだ分かっていないこと
1. どの方から手術を検討すべきかの線引きが、研究では確立していません1

2. 数年単位で見たときにどうなるかが分かっていません。コクランの著者らが明確に課題として挙げています1

3. 装具をどれくらいの期間つければよいかが定まっていません。夜間のみか終日か、何週間続けるかも研究ごとに異なります2

4. 運動を加える意味がはっきりしていません。装具に上乗せした試験では差が出ませんでした3

5. 症状の重さごとの違いが十分に検証されていません。2003年のレビューでも、重症度による分類が不十分と指摘されています2

6. 仕事への復帰という、多くの方にとって大切な結果が報告されていません1

7. 妊娠中に生じた場合や、糖尿病・甲状腺の病気を併せ持つ場合など、背景ごとの違いが十分に分かっていません
手根管症候群のある成人と専門職が手首に配慮したカップの持ち方を確認する様子
手首に負担が集中しにくい持ち方や休憩を検討する例。症状が続く場合は医療機関で評価を受けます。
SECTION 07
受診の目安と生活での注意
⚠ 早めに整形外科でご相談いただきたい状態
親指の付け根のふくらみがやせてきた、左右で明らかに違う
・つまむ力が落ち、小さな物を落とすようになった
・しびれが一日中続き、手を振っても楽にならない
・小指まで含めて手全体がしびれる(別の原因の可能性があります)
・両手に同時に出ている、あるいは手以外にもしびれが広がっている
・急に症状が強くなった、けがの後から始まった

自己判断で装具や運動だけを続けることは避けてください。診断と重症度の確認は医療機関で行われるものです。
研究で用いられた装具の使い方
滑走運動の試験では、両群とも夜間と反復動作を行うときに、手首を中間位に保つ既製の装具を装着していました3。2003年のレビューで数字が示されたのも夜間装着の試験です2。いずれも研究上の条件であり、最適な使い方として確かめられたものではありません。
研究で用いられた運動の量
各姿勢を5秒保持して10回ずつ、1日3回・6週間3。この量で装具への上乗せの差は確認されていません。行う場合も、しびれや痛みが強くなるようであれば中止し、担当の医療者にご相談ください。
日常の動作の工夫
手首を強く曲げたまま力を入れる場面(雑巾を絞る、重い鍋を持つ、長時間のマウス操作など)は、症状が出やすい姿勢です。道具の持ち方を変える、休憩を挟むといった工夫は、研究で明確な差が示されているわけではありませんが、症状が出る場面を減らす目的では検討する価値があります2
SECTION 08
Journey Rehabでの考え方と正直なまとめ
🏥 当施設で確認する方針
手のしびれについて個別相談を検討する場合、Journey Rehabではまず「診断がついているか」「どの指がしびれるか」を確認する方針です。手根管症候群と似た症状は、首や別の神経の障害でも起こるため、診断がついていない場合は整形外科など医療機関での評価を優先します。

手術と手術以外を比べたレビューでは、症状の重さの差は臨床的に意味のある大きさには届いていないと評価されました1。一方で、装具を続けた方の一部は結果的に手術を受けています1。「どちらかが必ず正しい」と断定せず、症状・検査・本人の希望を主治医と共有して選択する必要があります。

滑走運動を装具に加えても差が出なかった試験がある点も説明します3。運動を強く勧める表現は、現時点の根拠とは合いません。
この記事のまとめ
1. 2024年のコクランのレビューは、手術の有用性は現時点でははっきりしていないと結論づけています1
2. 手術と装具の比較では、「よくなった」割合はリスク比 2.10(95%信頼区間 1.04〜4.24)でしたが、症状の点数の差は臨床的に小さいと評価されました1
3. 手術と「何もしない」を比べた研究は存在しません1
4. 手術以外に割り付けられた方の最大40%が、長期の評価時点までに手術を受けていました1
5. 夜間の装具については短期の指標が動く報告がありますが、1件の試験に基づく限られた根拠です2
6. 滑走運動を装具に加えても、6週間の試験では差がみられませんでした3
7. 親指の付け根がやせる、つまむ力が落ちるといった変化があるときは、早めに整形外科でご相談ください
8. 仕事への復帰という結果は、研究で報告されていません1
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の医療行為・診断・治療を推奨するものではありません。実施の可否や内容については、必ず担当の医師・リハビリテーション専門職にご相談ください。掲載している研究データは執筆時点のものであり、今後の研究によって解釈が変わる可能性があります。
Journey Rehabの訪問自費リハビリについて知りたい方へ
主治医の指示の範囲内で、身体の状態と生活での困りごとを一緒に確認しながら進め方を考えます。
田中 光 作業療法士 Journey Rehab代表
執筆者:株式会社Journey Rehab 代表取締役|田中 光
保有資格
修士(作業療法学)
作業療法士(国家資格)/認定作業療法士:登録番号2836(日本作業療法士協会)
東京都立大学大学院 人間健康科学研究科 作業療法学域 博士後期課程 在籍
経歴
・2016年:初台リハビリテーション病院に入職。脳卒中後遺症の回復期リハに従事
・2021年:大手自費リハビリ会社に転職後、2024年にフリーランスとして独立
・2025年:株式会社Journey Rehab設立。千葉県/東京都23区を中心に訪問型の自費リハビリを提供中
研究活動
・第57回日本作業療法学会(2023)ポスター発表
・第34回日本保健科学学会(2024)ポスター発表
論文執筆
・田中 光, 石橋 裕, 佐々木 智也, 坂本 泰平. (2025). 本邦における介護予防・日常生活支援総合事業におけるスコーピングレビュー. 日本老年療法学会誌, 4(1). 日本老年療法学会.
FAQ
よくある質問
Q. 手術を受けたほうがよいのでしょうか?
A. 一律には言えません。コクランのレビューは「現時点で手術の有用性ははっきりしていない」と結論づけつつ、症状が重く早い変化を望む方には手術という選択肢があり、我慢できる範囲の方はまず手術以外から始める進め方もある、と述べています1。判断は症状の重さ・神経の状態・生活への支障を含めて主治医とご相談ください。
Q. 装具はいつまでつければよいですか?
A. 最適な期間は確立していません2。研究で数字が示されたのは4週間の時点の夜間装着で、しかも1件の試験に基づくものです2。滑走運動の試験では6週間にわたって夜間と反復動作時に装着していました3。担当の医師・作業療法士に、ご自身の状態に合わせて確認されることをお勧めします。
Q. しびれに効く運動はありますか?
A. 腱や神経の滑走運動がよく紹介されますが、装具に上乗せした6週間の試験では、2群の間に意味のある差はみられませんでした3。2003年のレビューでも目立った差は示されていません2。行ってはいけないという意味ではありませんが、運動だけで解決するとお考えにならないほうが現実的です。
Q. 放っておくとどうなりますか?
A. 自然経過については研究が限られており、確かなことは言えません。ただし、親指の付け根の筋肉がやせる、つまむ力が落ちるといった変化が出ている場合は、放置せず整形外科でご相談ください。コクランのレビューでも、手術以外に割り付けられた方の一部が経過の中で手術を受けています1
Q. ステロイド注射と手術はどちらがよいですか?
A. コクランのレビューでは、手の使いやすさについて「大きな違いはないと考えられる」(標準化平均差 -0.12、95%信頼区間 -0.80〜0.56、確実性は中程度)とされました1。痛みでは手術がわずかに良い結果でしたが、レビューは「臨床的には小さい」と評価しています1。注射の適応や回数は医師の判断となりますので、主治医にご相談ください。
Q. 仕事にはいつ戻れますか?
A. 残念ながら、コクランのレビューに含まれた研究は仕事への復帰についてデータを報告していませんでした1。手の使い方が仕事内容によって大きく異なるため、一般的な目安をお伝えすることも難しい状況です。実際の判断は、手術を受けた場合は執刀医、そうでない場合は主治医にご確認ください。
Q. 脳卒中の後にも手がしびれます。同じものですか?
A. 別のものです。脳卒中による感覚の変化は脳側の問題であり、手根管症候群は手首の中の神経の問題です。ただし両方を併せ持つこともあります。しびれる指の範囲や、夜間に強くなるかどうかが手がかりになりますが、区別は医療機関で確認していただく内容です。脳卒中後のしびれについては、感覚障害と感覚再教育について解説した記事もご覧ください。
運営主体・利益相反について
本記事は、自費リハビリサービスを運営する株式会社Journey Rehabが作成しています。記事内には当社サービスの案内を含みますが、文献の選定と研究結果の記載では利益だけを強調せず、根拠が乏しい点、研究間で結果が一致しない点、安全上の注意も併記しています。外部医師による監修記事ではありません。最終更新:2026年8月10日。
REFERENCES
参考文献
1. Lusa V, Karjalainen TV, Pääkkönen M, Rajamäki TJ, Jaatinen K. Surgical versus non-surgical treatment for carpal tunnel syndrome. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2024;1(1):CD001552. PMID: 38189479. PMCID: PMC10772978.

2. O'Connor D, Marshall S, Massy-Westropp N. Non-surgical treatment (other than steroid injection) for carpal tunnel syndrome. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2003;(1):CD003219. PMID: 12535461. PMCID: PMC6486195.

3. Abdolrazaghi HA, Khansari M, Mirshahi M, Ahmadi Pishkuhi M. Effectiveness of Tendon and Nerve Gliding Exercises in the Treatment of Patients With Mild Idiopathic Carpal Tunnel Syndrome: A Randomized Controlled Trial. Hand (New York, N.Y.). 2023;18(2):222-229. PMID: 33855879. PMCID: PMC10035085.