「リハビリはここまでです」と医師に言われたけれど、
「まだもっと良くなるのでは?」と感じたことはありませんか?
実は、医療保険によるリハビリには“期間の制限”があり、退院後は満足にリハビリを受けられない方も多くいらっしゃいます。
そうした方の中には、自費でリハビリを継続されるケースも増えています。
この記事では、保険内リハビリと自費リハビリの違い、千葉で受けられる訪問型の自費リハビリサービスについて、国家資格をもつ作業療法士の立場からわかりやすく解説します。
■ 訪問型の自費リハビリは、保険のリハビリとどう違うの?

訪問型自費リハビリとは、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が、利用者の自宅に訪問してリハビリを行うサービスです。
一般的な医療保険・介護保険での訪問リハビリとは異なり、自費で自由度の高いリハビリプログラムを受けることができるのが特徴です。
自費訪問リハビリでは、保険の制限にとらわれず、利用者一人ひとりの目標やニーズに合わせたリハビリが提供されます。
■訪問型の自費リハビリには、どんなメリットがあるの?
【移動の負担がないためリハビリ継続率が高まる】
通院の負担がないため、体力や移動手段に不安がある方でもリハビリを継続しやすくなります。特に脳卒中後の体力低下や片麻痺のある方にとって、自宅でリハビリが受けられるメリットは非常に大きいです。
実際に訪問を選ばれた方の声として、
・自費リハビリを受けたいが施設に通所するのが困難
・通所するには家族の支援が必要であり家族に負担をかけたくない
・介護タクシーなどの手段もあるが費用が増えてしまう
・施設に通う時間を含めるとリハビリに費やす時間が多くなり継続しにくい
こういったケースで訪問型自費リハビリを選ばれる方が多いです。
【生活環境に合わせたリハビリができる】
実際に生活している自宅環境で、移動練習や動作指導を受けることができます。「家の中で転びにくくする」「玄関の段差を安全に昇り降りする」といった、現実的な課題に対して、具体的なアドバイスや練習が行えます。
【家族もリハビリに参加できる】
自宅リハビリのため、家族もリハビリの様子を直接見ることができ、日常生活でのサポート方法を学ぶことができます。家族も一緒に支援できることで、回復へのモチベーションも高まります。
ここでよくあるご質問
Q.介護保険との併用は可能ですか?
A.併用可能です。介護保険の訪問リハビリの療法士やケアマネジャー(介護支援専門員)とも連携をとらせていた抱くケースもございます。
■ 在宅で質の高いリハビリを受けたいなら、訪問型自費リハビリはアリ?
脳卒中後のリハビリテーションにおいて、科学的根拠に基づいた多くの治療法が自宅でも実施可能です。特に、上肢のリハビリでは以下のような方法があります:
- CI療法(Constraint-Induced Movement Therapy)
- 電気刺激療法(Functional Electrical Stimulation, FES)
- ミラーセラピー
- 課題指向型練習
これらの手法は、専門家の指導のもとであれば、在宅環境でも効果的に行うことが可能です。
特にCI療法に関しては、在宅でも実施が有効であることが示されています。
> 在宅CI療法の有効性
> Barzelらの研究では、脳卒中後の上肢運動障害を有する患者に対し、在宅でのCI療法を4週間実施した結果、日常生活での麻痺側上肢の使用頻度と質が有意に向上したと報告されています。
> 出典:Barzel A, et al. Home-based constraint-induced movement therapy for patients with upper limb dysfunction after stroke (HOMECIMT): a cluster-randomised, controlled trial. Lancet Neurol. 2015;14(9):893-902.
私はこれまで約5年間にわたり、店舗型の自費リハビリ施設や訪問型の自費リハビリサービスを通じて、多くの脳卒中後の方々の支援に携わってきました。
中でも、上肢麻痺に対するリハビリは、科学的根拠に基づいた方法を用いることで、ご自宅でも店舗でもほぼ同等のアプローチが可能だと感じています。
そのため、環境に関わらず「質の高いリハビリ」が提供できるという点は、自費リハビリならではの大きな強みです。ご自宅でリハビリを行う際に必要な物品(テーブルやお手玉、ブロック、ビー玉)などについても比較的安価なものをお客様にご用意いただくケースが多いですのでご安心ください。
また、下肢リハビリでは、バランス訓練や歩行訓練、電気刺激療法、ミラーセラピー、課題指向型練習などが自宅で可能です。ただし、トレッドミルを使用した歩行訓練など、特定の機器が必要な場合は、自宅での実施が難しいこともあります。
一方で、TMS(経頭蓋磁気刺激療法)やロボットリハビリなど、より先進的なリハビリテーション技術については、現在のところ在宅で受けることは難しく、これらを希望する場合は、専門機器を備えたリハビリ施設に通う必要があります。
千葉県内にも、TMSやロボット療法を提供している先進的な施設が存在しており、目的やリハビリ内容に応じて、適切な施設を選択することが重要です。
■ 千葉で訪問型の自費リハビリを受けると、どんなメリットがあるの?
千葉県はエリアが広く、交通手段が限られている地域もあります。
そのため、訪問型自費リハビリを利用することで、通院に伴う移動負担を大きく減らすことができ、リハビリ継続へのハードルを下げることができます。
また、都市部だけでなく郊外エリアでも訪問対象にしている事業所もあり、地域格差を埋める一助となっています。
千葉のご利用者様からは特に自費リハビリ施設は都内に比べて少ないということをお話しされることが多いです。そのため通いにくい地域のお住まいの方にとっては「訪問型の自費リハビリは非常にありがたい」というお言葉もよくいただきます。
■ 訪問型の自費リハビリを利用する前に、注意すべきことは?
【料金とサービス内容を事前に確認する】
自費サービスのため、料金体系は事業所ごとに異なります。
リハビリ時間、交通費、キャンセルポリシーなどを事前によく確認しておくことが大切です。
【信頼できるリハビリ専門職かをチェックする】
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)など、国家資格を持ち、十分な経験を有するスタッフが担当するかを確認しましょう。
資格確認や実績、口コミも参考になります。
【目標設定やリハビリ計画の共有ができるか】
単なるマッサージや慰安的なサービスではなく、しっかりとリハビリ計画を立て、目標に向かって進めてくれるかも重要なポイントです。
■ Journey Rehabの訪問型自費リハビリサービス
Journey Rehabでは、脳卒中後の方を中心に、千葉県内で訪問型自費リハビリサービスを提供しています。
- 【対応エリア】:千葉県内一部地域(詳細はお問い合わせください)
- 【サービス内容】:上肢・下肢リハビリ、バランス訓練、生活動作練習、家族指導など
- 【スタッフ】:全員が国家資格保有、リハビリ経験豊富な専門職
お一人おひとりに合わせたリハビリ計画を作成し、自宅で無理なく続けられるサポートを行っています。
■ まとめ|訪問型自費リハビリで、住み慣れた自宅から一歩前へ
訪問型自費リハビリは、住み慣れた自宅という安心できる環境で、科学的根拠に基づくリハビリを継続できる有効な選択肢です。
「リハビリを続けたいけど通院が難しい」
「生活の中でできるリハビリを知りたい」
そんな方は、ぜひ一度、Journey Rehabにご相談ください。
→【お問い合わせはこちら】
▪️執筆者情報
**株式会社Journey Rehab 代表|田中 光**
作業療法士(国家資格)/認定作業療法士(日本作業療法士協会)
東京都立大学大学院 人間健康科学研究科 作業療法学域 博士前期課程 在籍
▪️経歴
・2016年:初台リハビリテーション病院に入職。脳卒中後遺症の回復期リハに従事
・2021年:自費訪問リハビリ分野に活動を広げ、2024年にフリーランスとして独立
・2025年:株式会社Journey Rehab設立。千葉県を中心に訪問型の自費リハビリを提供中
▪️ 研究活動
・第57回日本作業療法学会(2023)ポスター発表
・第34回日本保健科学学会(2024)ポスター発表