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【千葉 脳卒中リハビリ専門】

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      痙縮に悩む方へ|自宅でできるリハビリ3選【脳卒中・片麻痺向け】 

      · 上肢リハビリについて,下肢リハビリについて

      痙縮とは?

      脳卒中後に発生する「痙縮(けいしゅく)」とは、筋肉の過度な緊張状態で、意図しない筋収縮が起こることで手足の動きが制限される状態です。これは運動麻痺とは異なり、反射性の筋緊張が高まることで関節の動きを妨げ、日常生活の質を大きく低下させます。

      発症頻度は脳卒中経験者の30〜40%に認められ、発症時期としては回復期以降に徐々に表れ、慢性期まで続くこともあります。(Sommerfeld DK, et al. (2004))

      なぜ痙縮の改善が必要なのか?

      痙縮は麻痺と異なり、「過剰な筋活動」が原因であるため、単なる筋力トレーニングでは対応できません。放置すると関節拘縮や痛みを引き起こし、科学的根拠のあるリハビリ介入が困難になることもあります。そのため、早期から適切な対応が重要とされます。(Wissel J, et al. (2015))

      自宅ではできない有効な治療

      💉 ボトックス注射(第一選択)

      ボトックス注射のイメージ

      脳卒中後の痙縮に対するボツリヌス療法(ボトックス注射)は、日本脳卒中ガイドライン2021において最も推奨度が高い(推奨度A)治療法です。(日本脳卒中学会. (2021). 脳卒中治療ガイドライン2021.)

      効果は3〜6ヶ月持続し、特に痙縮によって動作に著しい支障をきたす症例に推奨されます。

      ボトックス注射だけでは不十分?効果の最大限にはリハビリが不可欠

      ボトックス注射は、過剰な筋緊張を一時的に緩和する「準備段階」にすぎません。運動機能の改善には、その後のリハビリ介入が不可欠です。

      実際、複数の研究において、ボトックス注射単独よりも、リハビリを併用したほうが痙縮の軽減(MASスコアの改善)および運動機能(FMAなど)の向上に効果があると報告されています。

      Hara T, et al. (2019)「ボツリヌス療法単独よりも、装具・電気刺激・タスク指向型訓練との併用の方が、運動機能と痙縮の両方に好影響がある」

      ボトックス後のリハビリは何が一番良いの?

      Ke et al., 2025(Network Meta-analysis)こちらの論文ではボトックス注射と併用したリハビリは何が一番効果が高かったか調べた論文となります。

      【上肢痙縮に対する効果】

      🥇 1位

      ボツリヌス療法(ボトックス)+タスク指向型訓練(ToT)

      痙縮の軽減と上肢機能の改善、両方に対して有意な効果あり

      🥈 2位

      ボトックス+電気刺激療法(NMES)

      筋活動の促進と筋緊張緩和に有効

      🥉 3位

      ボトックス+スプリント(静的装具)

      痙縮自体の軽減には効果あり。ただし運動機能の改善効果は限定的

      【下肢痙縮に対する効果】

      🥇 1位:ボツリヌス療法(ボトックス)+装具(AFOなど)

      ➡ 痙縮の軽減と歩行機能の改善の両面で最も高い効果を示す。

      特にAFOは歩行の安定性や関節拘縮の予防にも寄与。

      🥈 2位:ボトックス+電気刺激療法(NMES)

      ➡ 痙縮の軽減と筋活動の誘導に効果あり。下肢にも適応しやすく、自宅での応用も可能。

      🥉 3位:ボトックス+課題指向型訓練(ToT)

      ➡ 効果は認められるが、上肢ほど強力ではなく順位はやや下位に。

      ボトックス後のリハビリが非常に重要となります。上記を参考に、何を組み合わせたリハビリを行うことで痙縮の改善・運動機能の改善が図れるか検討する必要があります。

      自宅でできるリハビリ3選

      ✅ 1. 装具療法(特に下肢)

      痙縮に対するスプリントのイメージ
      • 足関節や膝関節に対する装具(AFOやスプリント)は、痙縮の進行を抑制する効果があり、特に歩行時の姿勢安定や関節可動域の維持に有効です。自宅でも使用できるリハビリ手段の一つとして位置付けられます。

      Ke et al., 2025(Network Meta-analysis):ボツリヌス療法と併用した場合、従来型訓練(CT)+スプリント装具の組み合わせが、痙縮の改善効果(MASスコア)において最も高い効果を示したと報告されています。一方で上肢の痙縮において最も効果が高かった組み合わせは、課題指向型訓練と電気刺激であったと報告されています。

      ✅ 2. 電気刺激療法(TENS・FES)

      電気刺激療法の写真(痙縮改善)
      • Mahmood A, et al. (2019)(Systematic Review):TENSが下肢痙縮に対しMASスコアを有意に改善した【5】。
      • 日本脳卒中学会. (2021):TENSは推奨度Bとされ、特に下肢への使用が有効とされている。

      上肢への効果については現時点での報告は限定的です。

      ✅ 3. 振動刺激+スクワット運動

      スクワット+振動療法のイメージ(痙縮の改善)

      振動刺激は筋紡錘の過敏性を抑え、痙縮を軽減する効果があるとされます。特に椅子に座った状態で膝に軽く振動を与えながらのミニスクワットは、筋緊張を緩和しつつ筋力トレーニングとしても機能します。

      • Murata et al., 2023(RCT):膝関節への振動刺激を併用したスクワット運動がMASを有意に改善。
      • Yang X, et al. (2022)(Meta-analysis):振動療法が下肢痙縮の改善に有効であるが、対象や方法により効果にばらつきがあると報告。

      まとめ

      脳卒中後の痙縮に対しては、ガイドラインや研究により複数の有効な治療法が示されています。中でも第一選択肢とされるのが、ボツリヌス療法(ボトックス注射)です。特に、痙縮によって日常生活や動作に大きな支障がある場合には、専門医の判断のもとで優先的に検討されるべき治療法とされています。

      実際の臨床現場では、2〜3回のボトックス注射を継続して受けたことで、筋緊張の持続的な緩和や上肢機能の改善が見られるケースも多く、効果を実感される方も少なくありません(※筆者の印象による)。ただし、治療費が高額になる場合もあるため、費用面とのバランスを考慮することも重要です。

      一方で、自宅で継続的に取り組める方法としては、「装具療法」「電気刺激療法」「振動刺激+運動」などがあり、いずれも比較的安全性が高く、セルフケアとしても実践しやすいのが特徴です。これらの方法は、軽度〜中等度の痙縮やボトックスの補完的手段として有効であり、継続することで機能維持や生活の質の改善につながります。

      重度の痙縮や急激な悪化が見られる場合には、医師やリハビリ専門職に相談し、ボトックスなどの医療的介入との併用を検討することが望ましいでしょう。

      📚 引用文献一覧

      Sommerfeld DK, et al. (2004). Spasticity after stroke: its occurrence and association with motor impairments and activity limitations. Stroke.

      Wissel J, et al. (2015). Early development of spasticity following stroke: a prospective, observational trial. Journal of Neurology.

      Kim BR, et al. (2020). Effects of an Ankle-Foot Orthosis on Spasticity in Chronic Stroke Patients: A Randomized Controlled Trial. Annals of Rehabilitation Medicine.

      日本脳卒中学会. (2021). 脳卒中治療ガイドライン2021.

      Mahmood A, et al. (2019). Effect of transcutaneous electrical nerve stimulation on spasticity in adults with stroke: a systematic review and meta-analysis. Arch Phys Med Rehabil.

      Murata H, et al. (2023). Efficacy of localized muscle vibration on lower extremity functional outcomes in post-stroke hemiplegia: A randomized controlled trial. Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases.

      Yang X, et al. (2022). Effect of whole-body vibration training on the recovery of lower limb function in people with stroke: a systematic review and meta-analysis. Disability and Rehabilitation.

      Ke M, et al. (2025). Efficacy of botulinum toxin combined with rehabilitation treatments in the treatment of post-stroke spasticity: A systematic review and network meta-analysis. NeuroRehabilitation

      ▪️執筆者情報

      **株式会社Journey Rehab 代表|田中 光**

      作業療法士(国家資格)/認定作業療法士(日本作業療法士協会)

      東京都立大学大学院 人間健康科学研究科 作業療法学域 博士前期課程 在籍

      ▪️経歴

      ・2016年:初台リハビリテーション病院に入職。脳卒中後遺症の回復期リハに従事

      ・2021年:自費訪問リハビリ分野に活動を広げ、2024年にフリーランスとして独立

      ・2025年:株式会社Journey Rehab設立。千葉県を中心に訪問型の自費リハビリを提供中

      ▪️ 研究活動

      ・第57回日本作業療法学会(2023)ポスター発表

      ・第34回日本保健科学学会(2024)ポスター発表

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